軽量・コンパクトな125ccのオートバイはとても魅力的ですがパワーが足りないのが辛いところで、パワーに余裕のある250ccのオートバイでは大きすぎて振り回すには適しているとはいえません。
そこで125ccクラスのオートバイに200cc程度に排気量アップしたエンジンを乗せたモデルが好ましく思えるところで、そんなオートバイこそが“ライトウェイト・スポーツバイク”の理想形だと思いますがいかがでしょうか?!

そんな1台が「ホンダ FTR」で、せっかくですから素質を大きく引き伸ばして楽しむことを提案したいと思います。
そのためにはそれなりの手間や費用がかかりますが、新車でも買えるオートバイであり、補修パーツに困ることもありませんから、自由にチューニング&カスタマイズも楽しんでいただきたいと思います。
たった1度の人生ですから、自分だけの『憧れのスポーツバイク』に仕上げて、とことんまで楽しみましょう!!

スポーツバイクの楽しみ方はいろいろありますが、やはり走りを楽しむのがベターだと思いますよ♪
index  ダートトラックレーサーをイメージした「ホンダ FTR」!!

《ライトウェイト・スポーツバイクへの誘い!!》
 楽しもうスポーツバイク、目指すはストリートファイター!!
  
ダートトラックレーサーをイメージした「ホンダ FTR」!!
「ホンダ FTR」は、2000年9月から販売されている排気量223ccの『ホンダ』のオートバイです。
“ダートトラックレーサー”をイメージしたデザインで登場したオートバイであり、ストリートを楽しむための異色のオンロードモデルです。

『ホンダ』では“ダートトラックレーサー”ではなく“フラットトラックレーサー”と表現していて、その頭文字をとって車名を“FTR”と名付けています。
※左画像は最終型のトリコロールカラーモデルで、クリックすると少し大きな画像が見られます

オフロードモデルのようなスタイルをしていることからオンロードモデルに見られないことが多いですし、メーカーのラインナップでは“デュアルパーパス(オンロードもオフロードも楽しめるモデル)”に振り分けられていますからオフロードモデルに見られていますが、その車両型式/MC41を見ると“151cc〜250ccのオンロードモデル”のコードが使ってあるんですよ。

「ホンダ FTR」の開発コンセプトは“フラットトラックレーサーが持つスタイルと走破性を現代のストリートに合わせ蘇らせること”としていて、スリムなタンクやゼッケンプレートタイプのサイドカバーなど、本格的フラットトラッカーのデザイン要素を取入れることで、街中で人気を呼びそうな現代的なスタイリングを実現したということです。
そのエンジンは軽量コンパクトな空冷4ストローク/SOHC単気筒223ccのエンジンを搭載し、5000回転以下の常用域でのトルクフルな特性を持たせることで街中での使い勝手の良さを実現しているようです。

スタンダードなSOHCエンジンを積んでいるところや、デザインやスタイリングのちょっぴり古めかしいところや、軽二輪という分類(排気量126〜250cc)で非力なこと・・・など感じるものはいろいろあるのですが、何よりもシンプルかつ走る楽しさを感じさせてくれることが大きな魅力のオートバイだと思っています。


この「ホンダ FTR」は、1986年2月に発売されたオン・オフ兼用のダートスポーツバイク「ホンダ FTR250」のリメイク版とも言われていますが、走行性能よりも使い勝手やファッション性を重視しているところがストリート仕様とされる所以です。
とはいうものの“軽量・低重心・スリムな車体に、応答性の良いシンプルなエンジンを搭載する”というフラットトラックレーサーの考え方をもとにしており、街中でも不整地でも軽快な走りが楽しめるスポーツバイクとして仕上がっていることは間違いないと思います。

「ホンダ FTR」とそのご先祖様に当たる「ホンダ FTR250」は似て異なるオートバイになるわけですが、それを明確に区別するために「ホンダ FTR」は「ホンダ FTR223」と呼ばれることが多いんです。
また「ホンダ FTR」の発売当初は上の画像のように“ダートトラックレーサーのようなトリコロールカラーのモデル(「ホンダ FTR250」とよく似ています)”しかありませんでしたが、その3年後に“よりストリート指向を強くしたモノトーンカラーのモデル”を発表したことによって、若者受けするスタイルに近づけたように思います。
※右画像は最終型のモノトーンカラーモデルで、クリックすると少し大きな画像が見られます。

このモノトーンカラーのモデルでは、カラーリングの変更だけではなく、ハンドルの形状およびサイズやスタイリングを大きく左右するサイドカバーなども変更して、“ダートトラックレーサー”ぽさが薄れてスポーティかつ洗練されたように思えます。
現行モデルにおいては、「ホンダ FTR」のカタログ等で“ストリート・トラッカーFTR”と謳っていますが、街中でも、ダートでも扱いやすいオートバイであることをアピールしているように思います。

それでも基本的な構成はトリコロールカラーのモデルと変わりはなく、ハンドルやサイドカバーを大きく変えたのは事実ですが、エンジンの仕様はもちろんのこと、タイヤサイズも“ダートトラックレーサー”ばりのブロックパターンの前後とも同サイズの「ダンロップ K180:120/90−18」という太いものを履いていて、乗り味は大差ないというのが本当のところでしょうか。
もともと街乗りに適したセッティングにしてあるのですから変わらなくて当然ということもありますが、同じエンジン&フレーム構造を採用している純粋なオンロードモデル「ホンダ CB223S」がありますから、基本的な構成は変えられないかも知れませんね。


2000年9月に発売されたときから「ホンダ FTR」はキャブレター仕様のエンジンですが、2007年のマイナーチェンジの際にキャブレターのセッティング変更およびエキゾーストパイプとマフラー内に触媒装置(キャタライザー)を採用しています。
それにより平成18年国内二輪車排出ガス規制に適合させたわけですが、最大出力が19ps→16psに落ちているのが残念なところでしょう。
その3psの差は乗りくらべなければわからないことと思いますが、最大トルクも0.2kgm落ちていることを考えると、確実にパワーが落ちいてることは間違いありませんから、排気ガス規制のためとはいえ、もったいない気がします。

「ホンダ FTR」のエンジンは1997年3月に発売された「ホンダ SL230」のものと同じですが、その最大トルクは変わらないながらも、最大出力は1ps落ちています。
これはその発生回転数が500回転下がっていることが原因で、エンジンのセッティングの違いです。

エンジン以外のパーツは大きく異なっていて、「ホンダ SL230」の車両価格が「ホンダ FTR」よりも40,000〜50,000円ほど高かったので充実した装備が当然のようにも思えますが、羨ましい装備が多くあります。
それは、ハンドルにはレンサル社アルミバー、マフラーはステンレス製、ブレーキは前後に油圧ディスク、リヤタイヤにはチューブレスタイヤ・・・を装備しているだけなく、ステップの位置(バックステップを採用!!)にも好ましい部分が多く見られますから、かなり高品質なオートバイだったと思えます。

もし「ホンダ FTR」に「ホンダ SL230」と同じような装備を施したならば、その販売価格は驚くほどになっていたかも知れませんから、そうならなかったことに感謝すべきなのかも知れません。
「ホンダ FTR」は十分な装備を持っているとはいえないものの、それもまた魅力の1つと考えれば決して悪いことではありませんからねぇ。


「ホンダ FTR」は“ダートトラックレーサー”をイメージして作られていることや、街中でも不整地でも軽快な走りが楽しめるスポーツバイクとして仕上がっていることが、何よりも大きな魅力になっていると思います。
オリジナルのスタイルで乗るのも悪くないと思いますし、自分流にチューニング&カスタマイズするのもおすすめです。

「ホンダ FTR」はチューニング&カスタマイズを施すことによって、良い進化を生み出す素質があると思ってますから、オリジナルに良さを活かしつつ、お気に入りの1台に仕上げられると良いと思います。
そのときには、ぜひ、自分の好みや乗り方・走り方に合わせることを前提として、オートバイそのものを楽しんでいただきたいと思います♪[2016.01.04]
《 ライトウェイト・スポーツバイクへの誘い!! 》
楽しもうスポーツバイク、目指すはストリートファイター!!
私が再びオートバイに乗る切欠になったのは、実は“ストリートファイター”というスタイルのオートバイに憧れていたからでもあります。
右のオートバイは昨年の【東京モーターサイクルショー】に出品されていた「ホンダ SFA」というモデルで、私の欲しいものを詰め込んだようなオートバイでしたね。

この「ホンダ SFA」は市販しているロードバイクの150ccエンジンを流用していますが、それ以外は最新技術を詰め込んで作られたモデルであり、見るからにお金がかかったモデルでもあります。
こんなオートバイが発売されても私の手が出せる金額をはるかに超えてしまうでしょうから憧れで終わってしまいますが、このオートバイを見たことで“ストリートファイター”というスタイルのオートバイに乗りたいと思ってしまったわけです。

とはいうものの排気量の大きなオートバイは車両価格だけでなく維持費もそれなりにかかりますし、何よりも車体が大きくて重いのでコントロールを楽しみづらくなってしまいます。
そこで私の好みと今の生活に合っていたのが、ライトウェイトのオートバイであり、そんな中でも若干非力ながらも車体がすこぶる軽くコントロールしやすいのが200ccクラスのオートバイなんです。

目を付けたのは「KTM デューク」の200ccで、こちらのオートバイも最新技術を詰め込んで作られた“尖がったモデル”で大好きだったのですが、いろいろなことを吟味していくうちに消えてしまいました。
そこそこのパワーの単気筒エンジンであり、さらに走りを優先したサスペンションなど、好ましい部分ばかりのスーパースポーツモデルだと思っていたのですが、価格が予算オーバーであり、そのうえに国産オートバイではありませんからメンテナンスでもチューニングでも私には問題がありそうだったのです。

目を付け直したのが“モタード”というスタイルのオートバイで、こちらはオフロードバイクをベースとしたオンロードバイクであり、古くは“スーパーバイカーズ”と呼ばれていた私の大好きなスタイルのオートバイです。
単気筒エンジンを搭載した“ストリートファイター”のスタイルは、実は“スーパーバイカーズ”のスタイルに近い?!ということに気付いて、そこからどういうわけか「ホンダ FTR」になってしまったんですが私の勝手な解釈はなんとも面白いものです。


私の愛車HOPPERこと「ホンダ FTR」には最新技術を詰め込んで作られた様子などは私にはほとんど感じられませんで、それどころか古典的なオートバイのスタイルを感じています。それゆえにシンプルであり、私の好みに合っていたのですが、だからこそスーパースポーツの素質を感じてしまったといえます。
残念ながら私が憧れていた要素である“尖ったオートバイ”ではありませんでしたが、私なりの“ストリートファイター”を目指して仕上げて行こうと思っています。

基本は走りを楽しめることですから、それを忘れることなくチューニング&カスタマイズを実践していくつもりですが、そのためにはもう少しだけ(20〜30mmほど)ハンドルを下げて、もう少しだけ(50〜60mmほど)ステップの位置を後側に移動させたいんです。
ハンドルはともかく、ステップの移動はかなり手間がかかりそうですが、走りを楽しむ上ではこうしたポジションの改善が最も大事なポイントだと思っていますから、なんとか頑張ってやりとげたいですね。


速さに挑んだハードな走りはHE゙AT SPRINTで楽しむたけで十分なので、HOPPERではもう少し控えめな走り?!を楽しみたいと思っていますが、それでもカッコよく走りたいという気持ちは変わりませんから、クルマでもオートバイでも私らしい走りを楽しめるように、乗り手のトレーニングにも努力して行こうと思っています。
とはいってもオートバイで峠やサーキットに出向くことは考えていませんで、モトクロスをやっていた頃のライディングを思い出して、基本となるトレーニングができればと思っています。

クルマもオートバイも“ストリート/舗装路面を走るスーパースポーツ仕様”を目指してチューニング&カスタマイズしているわけですが、その先にあるのは“それを意のままにコントロールできるようにすること”です。
そのスタイルとしては、容姿はともあれ“ストリートファイター”でありたいと思っています♪[2015.06.29]
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