リヤまわり
短いリヤバンパー(=通称“ミニスカバンパー”)とオリジナルマフラーが目を引くリヤまわりは、かつての【WRC(世界ラリー選手権)/グループBカー】をお手本にしていますが、エンジンまわりの排熱を優先したスタイルです。

  ■マッスルフレームR1H/オリジナル
  ■マッスルフレームR4H/オリジナル
  ■マッスルフレームC6S/オリジナル
  ■エンジンフード/RSマッハ改造
  ■リヤスポイラー/ボディショップ オゼキ
  ■リヤバンパー/ノーマル加工品
  ■スポーツマフラー/オリジナル
  ■マフラーアースケーブル/オリジナル
  ■リヤコンロールアーム/オリジナル
  ■ステンレス・リベット打ち補強
  ■バッテリー移設


HE゙AT SPRINTのボディは基本的には溶接等をすることなくエンジンに近い部分までリベットを打って補強して、さらにパイプフレームで補強してありますが、リヤまわりも特注品の「マッスルフレームR1H」でガッチリと剛性アップさせてあります!!
エンジンをリヤに積んでいるビートにおいては、もともと丈夫なリヤまわりを持っていますが、フロントまわりの剛性を上げてしまうとリヤまわりの剛性が足りなくなってしまいます。このクルマではフロントまわりの剛性アップの度合いが非常に高いので、それにあわせてバランスをとっています。
通常の「マッスルフレームR1」の効き目でさえも思ったよりもスゴイのですが、このクルマに使用している製品ではメインパイプを2本にしていますから、さらに高い剛性を発揮します。
またエンジンマウントの強化等によっても、リヤまわりの剛性は確実に上がっているんですよ。

リヤにストラットタワーバーが取り付けられていないことを指摘されることがありますが、このクルマではロールバーの後端がリヤフェンダーに固定されていますから、ロールバーがストラットタワーバーの役割も果たしています。
とはいっても、このロールバーの効果はストラットタワーバーとは比較にならないほど強力にストラットまわりのストレスを受け止めていますから、リヤまわりの剛性アップではロールバーの存在がもっとも大きいと思いますね。

スタイリングとしては、幌もなくハードトップも取り付けられないボディ全体のデザインのことを考えて、RSマッハ製の「GTエンジンフード」を利用(加工)して、できるだけシンプルなスタイルで仕上げたつもりです。
このエンジンフードはフロント側がボンネットピンタイプの固定方法で、リヤ側はノーマルのキャッチを使用しています。当初はノーマル同様にヒンジを付けて開閉式にしようと思っていたのですが、うまく行かず結局は脱着式となりました。そのおかげでメンテナンスはとっても楽になりましたが・・・。
さらにチャームポイントとなっているのが「リヤスポイラー」で、ノーマルでは“タレ尻”になってしまいますが、それをキュッとヒップアップさせてあります。少しは若返って見えると思いますが、いかがでしょうか?!

私としては短く切られたリヤバンパーがスタイル上のポイントになっていると思いますが、エンジンルーム内の排熱を考えた場合には最も簡単で効果的な方法ではないかと思います。
お手本にしたのは、かつてWRC全盛期のグループBクラスのミッドシップ・レーシングカーですが、整備性と排熱性を上げるにはコレが一番ですねが、空力的に考えても悪くないと思います。もちろん保安基準にも適合していますから、車検も問題ありませんよ。

マフラーはOEMオリジナル製品で、ルックスはもちろん排気音もかなり気に入っています。それまでは私自身の手で作った“自作マフラー”を取り付けていたのですが、OEMにて供給していただけるという話に乗らせていただいて現在に至ります。
マフラーを選択するに当たって注意したいのが管径を50mm程度までとして、できるだけ管長の長いタイプを選んだほうが乗りやすいということで、それによりパワーだけでなく扱いやすさも期待できますよ。
メタルキャタライザーなどを組み合わせれば、サーキットから峠までオールマイティにを走りを支えてくれることと思います。
またストリートでの使用を考えて大きめのサイレンサーを備えているのもポイントですが、消音をマフラーエンドのバッフル(フタ)ではなくサイレンサーの容量で行なっているところが私のこだわりのひとつです。

エンジンオイルへの熱害対策を考慮してメタルキャタライザーの一部にだけ遮熱用の「ヒートブロックバンテージ」を巻いてありますが、それ以外は巻かずにおいてあります。
エキゾーストマニホールドやストレートパイプ等(触媒の代わりに取り付けたもの)に遮熱バンテージを巻くと、熱害を防ぐとともに高回転域では抜群のレスポンスを発揮しますが、排気温度が高いままでマフラーに到達してしまいますからその熱(500〜600度くらいになるらしい)でマフニー内の消音材が焼失する可能性があり、マフラー本来の寿命を短くしてしまうことにもなりかねませんから注意が必要です。
逆に遮熱バンテージを巻かずにおくと排気温度が低くなるので低中速域が使いやすくなり、ステンレス素材のダメージも減り長持ちするようになります。一概に遮熱バンテージを巻くことが良い手段だとはいえませんから、よく考えた方が良いようですよ。

このマフラーをはじめとする排気系と、「スポーツエアクリシステム」他による吸気系のチューニングにより、低中速回転〜高回転域まで安定したパワーとトルクを得られていますから、街乗りだけでなく峠やサーキットでも十分に楽しめるスポーツカーとしての仕様になっています。[2008.12.25]
「ミニスカバンパー」と
リヤまわりの様子
エンジンフード後端は
スプリング止め
リヤの足回り
ロアアームも強化品です
りやまわりのアクセント?!
ステンレス製ロールバー
ダックテール形状の
リヤスポイラー
ワンオフの
専用スポーツマフラー
※ミニスカバンパーはミッドシップカーの弱点を補う“お洒落アイテム”です。